イオン導入セミナー18適切なイオン導入の時間とは?

美しい肌は一日にして成らず・・・わかってはいるけれど、人の心理として気長にコツコツするより、できるだけ早く結果を出したいと思うものです。
化粧品も、できるだけ効果の高いものを、色々な種類で沢山の量使用したほうが、効果的のような気がしてしまいます。

イオン導入の場合でも、色々な種類の成分を、出来るだけ高い濃度で時間をかけて導入したほうが、何倍もの効果が得られるような気がしますよね。
けれども、ある程度肌が受け入れることができる分量が決まっているとしたらどうでしょうか。
過剰に行っていることは全く無駄で、時間もコストも「もったいない!」ということになります。
さらに、それによるデメリットも発生してしまっては、元も子もありません。

では、最適なイオン導入時間はどのくらいなのでしょうか?そして最適な成分の濃度は?

吸収量の限度

イオン導入は、化粧品の成分を肌へ浸透させるためのシステムです。けれども、大量の化粧水を使って長い時間イオン導入し続ければ、それに比例して成分がどれだけでも肌へ浸透していくのか、といったらそうではありません。

肌が吸収できる量には限りがあり、皮膚細胞も際限なく成分を吸収できるわけではないのです。例えば、スポンジやスキンケア用のコットンなどを思い浮かべてみてください。水分を沢山吸収するアイテムですが、吸収しきってしまったら水分は溢れはじめます。皮膚細胞もそれと同じで、一定の吸収できる量を超えてしまうと、あとはどれだけやっても吸収しないのです。そこで、濃度を高くして吸収させるという方法で行うと、同じ時間内により多くの成分を吸収させることができるのです。

濃度依存の限界

すべての美容成分がそうではありませんが、イオン導入の代表的な成分であるビタミンCは「濃度依存型」の成分です。濃度依存型とは、濃度が高くなるに比例してその効果も高くなるということです。

けれども、これも際限なく濃度を上げればよいというわけではありません。理由は、成分の性質に関係しています。例えば、ビタミンCは乾燥感を引き起こしやすいという特徴があります。そのため、あまり高い濃度で浸透させると肌が突っ張るなどの症状が現れることがあります。濃度が高いと効果も上がる一方で、ある一定のラインを超えると刺激とも隣り合わせなのです。

このように、濃度依存にも限度があり、前段で述べているように肌の吸収力にも限界があります。ビタミンCの場合は、その濃度によって効力が変わるのはおおよそ濃度9%前後までと言われています。つまりそれ以上どんなに濃度を高くしても、結果は同じということなのです。

長時間イオン導入すると・・・???

これまで述べてきたように、イオン導入はどれだけ長い時間導入を続けても、再現なく浸透するわけではありません。それどころか、導入時間が長すぎると悪影響を及ぼすこともあります。 イオン導入は微弱ではありながらも肌に電気を流しているので、これが長時間になれば、肌の刺激となることは間違いありません。また、吸収できる上限があることを考えれば、やりすぎてデメリットが発生するだけ損だということになります。

適切な導入時間は、使用するイオン導入器によって電流値も違えば、導入液の成分濃度にも違いあるので一概に言うことはできませんが、一つの導入箇所について最大でも1分程度が限度といえるでしょう。

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