イオン導入セミナー16イオン導入液の保管

防腐剤を配合していないイオン導入液は、一般的な化粧品などに比べてとてもデリケートで、取り扱いに注意が必要です。
冷蔵庫での保管が推奨されているものも少なくありません。
けれども、取り扱いに慎重になり過ぎてイオン導入が面倒になり、続けることができなくなると、効果が現れないばかりか、せっかく購入したイオン導入器も無駄になってしまいます。
取り扱いでどのような点に気を付ければよいのか、なぜ冷蔵庫保管を推奨しているのかを理解して、自分なりの最適な保管方法をみつけると、煩雑さがなくなり、イオン導入がもっと継続しやすくなります。

デリケートなビタミンC

様々な種類のイオン導入液がありますが、多くのイオン導入液に配合されている「ビタミンC」が、製品をとてもデリケートにさせている原因です。

ビタミンCは、温度の変化に弱く、それによって成分の酸化が進み、褐変(色が褐色へと変わること)や、結晶化、独特な臭いの発生などを引き起こします。また、空気に触れることや、光に当たることも酸化が進む原因となります。

酸化が進んだイオン導入液を使用することはできません。品質が変化しているのでイオン導入の効果が期待できないばかりか、逆に肌にトラブルを引き起こす原因にもなりかねないからです。

ビタミンCと〇〇〇の最適保存条件はそっくり?

ところで、このビタミンCの酸化の様子とその要因・・・何かと似ていませんか?

そうです!ワインの酸化の要因と似ています。ビタミンCの酸化を防ぐためには、「温度を低温一定に保つ」「空気に触れない」「光にあてない」この3つが大切です。

また、ワインも、温度の変化や、空気に触れたり光に当たると酸化が進みます。そのために、専門店などではベストな保管環境を備えたワインセラーに保管しているのです。

低温一定で保管

酸化防止の条件のなかでも「温度を低温一定に保つ」ということが最も重要で、同時に最も難しい条件です。通常、常温の室内では一日のうちでも気温差がありますし、場所によっても気温が異なります。

そこで、「低温一定」を保つことができる場所が、家庭内では冷蔵庫が一番適切なので、冷蔵庫保管を推奨している製品が多いというわけです。

冷却の必要なし

冷蔵庫保管は、「冷たくすること」が目的ではありません。本来、食品用の冷蔵庫の温度(8℃~10℃位)では少々低過ぎますので、冷蔵庫内でも野菜室(約10℃~12℃位)のほうが温度は適しています。さらには、ワインセラー(約12℃~18℃位)くらいの温度で保管できれば最適です。ワインセラーは、湿度の管理や遮光も可能です。けれども、ワインセラーを備えた家庭はそう多くはありませんので、同様に適切な低温一定の温度が保たれている場所があれば(例えば、地下の食品庫や納戸など)そのような場所で保管することも可能です。

温度変化は禁物ですので、一旦冷蔵保管したら、取り出して使った後はできるだけ早く元の保管場所へ戻すほうが、温度変化の影響を受けずに済みます。また、冷蔵庫保管では食品の臭いが化粧水に移ってしまうこともありますので、長期に渡って保管しないことも大切です。

開封したらできるだけ早く使い切る

肉や生魚などのように常温でしばらく置いていたら、すぐに品質が変化して使えなくなってしまうことはありませんし、季節や保管場所によっては常温で保管していても1か月程度で使い切れば問題ないでしょう。また、数回分だけを小さな小分け容器に移して使い、本体は冷蔵しておくと、都度冷蔵庫から液を取り出す手間も省け、イオン導入を行い易くなります。

けれども、開封したらできるだけ早めに使うことが大切です。使い始めると、空気に触れる頻度が多くなりますし、雑菌も混入しやすくなるからです。

冷たいローションの効果

本来、冷却が目的ではない冷蔵保管ですが、冷たいローションを使用することで副次的な効果もあります。

ひとつは、夏場などに日差しを浴び、体温の上昇で火照っている肌を静めてくれる「収れん作用」があります。体温が上がると、汗で熱を放出するために皮脂腺をもつ毛穴が開きますが、鎮静することによって肌を引き締めることができます。

また、冷却してさっぱりとした清涼感を得られることから、夏季には「収れん作用」を高めた化粧水などが多く販売されていますが、これらの化粧品はアルコールを多く配合することで清涼感を高めているので肌に刺激となる可能もあります。冷たいローションであれば、刺激を抑えながらさっぱりとした清涼感を感じることができ、気分がリフレッシュするなどメンタル面での効果も期待できます。

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