イオン導入セミナー3イオン導入と導出

イオン導入器には、マイナス(−)のボタンに加えて、必ずプラス(+)のボタンも付属しています。
マイナス(−)とプラス(+)、それぞれの役割とその使い分け方は、どのようにしたらよいのでしょうか?

イオン導入はマイナス

イオン導入するときはマイナス(−)に設定されていることが多いですが、マイナス(−)の電気がどのように働いているのか整理してみましょう。

イオン導入の原理は電気の反発、つまり、マイナス(−)に帯電した成分がイオン導入器から発生するマイナス(−)の電気と反発して、肌の奥へ浸透していくというものです。 マイナスに帯電する代表的な成分では、ビタミンC誘導体アミノ酸などがあります。

イオン導入イメージ

けれども、マイナスの電気の働きはそれだけではありません。実は、マイナスの電気はプラスに帯電した物質を引き付ける力があります。 つまり、イオン導入しながら導出もしているのです。 肌の上でプラス(+)に帯電している古い角質、ファンデーション、顔に潜むダニの死骸などを引き寄せて吸着し、肌をクレンジングしています。

美肌に効果的な成分を浸透させながら汚れを排出するという、ダブルの作用が一度に働くのは電気の力を利用したイオン導入ならではといえるでしょう。

イオン導入で汚れを吸着する働きもあることを考えると、これは導出とも言えますが、イオン導入で汚れを吸着するのは、あくまで副作用であり、導入ではマイナスの成分をしっかりと肌のすみずみまで送り届けることが重要な働きです。

イオン導出はプラス

イオン導入はマイナス(−)の電気の力を利用してマイナス(−)に帯電した成分を肌の奥に届けるのに対し、イオン導出はプラス(+)の電気の力を利用します。

プラスの電気はマイナス(−)に帯電した物質を引き寄せる力があるため、皮脂やホコリ、タバコの煙や排気ガスなどの汚れを吸着させて取り除く作用があります。そこで、脂性肌の場合は多めにイオン導出も行うのが適切です。

イオン導出イメージ

プラスの電気にもプラスに帯電した成分を肌に浸透させるという良い副作用があります。 プラスに帯電する成分は一般的に少ないので、プラスの電気は導出のみというイメージが強いですが、 糖質のトレハロースやラフィノースなどは、プラスに帯電する数少ない成分です。そのためプラスの電気で、肌の奥に入り、その保湿機能を発揮してうるおいを与えてくれます。また、バリア機能の改善効果もあることが認められています。

イオン導出は、イオン導出化粧水のほかに、水道水や生理食塩水、精製水などで行うことができますが、体の浸透圧に近い電解質を持つ液体は、肌なじみがよく刺激が少ないので好ましいと言えます。

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